能代

久しぶりに能代に帰りました。

 


久しぶりって何年ぶりかと、母と数えながら向かったのですが、おそらく6年ぶり?

 

 

 

母がこの地元を出た年齢はとっくのとうに追い越して、言うなれば私を生んだ年齢に近いのだと、頭の中でぼんやりと考えながらの滞在でした。

小さな頃の私がとても遠く感じたお寺さんも、海も山も、21の私にとっては案外近くて、「こんなに小さな町だったかな?」と。

シャッターが閉まりっきりで静かな町。

大好きだったかき氷屋さんはもう無かったし、きっとあのシロップをかけてくれたおばあちゃんはもういないんでしょう。

 

 

 

それでも海は美しく、神社は相変わらず虫だらけで、滝も緑もキラキラと輝いていました。

祖母も母も忘れっぽくなって、私は成人したけれど、能代に帰れば私は孫で、いつまでも可愛がってもらう側なんだろうな。

 

 

 

あんなに美しい田舎に生まれて、出ると決めて、札幌を選んでくれた母には頭が上がりません。

母の妹に似てきたらしい私をみて、「能代の血が濃いんだね」と祖母は言いました。

たくさんの人に埋もれて私はここにいます。東京で頑張ります。

 

 

 

また来年帰ります。